お見合いの場合、まず初めにお相手の釣書(身上書)を見て、会うか会わないか決めるという流れになりますので、釣書 (身上書) を作成するのは当然です。
釣書(身上書)はお見合い前に見るプロフィールで、それを見たうえで会いたいお相手なのかを判断します。
また釣書(身上書)があることで色々と詮索したり、心配したりする必要がなくなります。
では他の婚活方法や自由恋愛で出会ったお相手に釣書(身上書)をお願いするのは失礼にあたるのでしょうか?
いまどき釣書交換なんて時代遅れだし誰もしてないんじゃないかと思いますよね。
結婚を考えて顔合わせするタイミングで釣書交換を希望するご両親は一定数いますので、さほど不自然なことではありません。
しかし釣書と聞いただけで詮索されているようで書きたくない、嫌だ、不愉快だと感じる人も多いようです。
そのようなことで結婚の雲行きが危うくなって婚約破棄になるのは絶対に嫌ですよね。
こちらの記事では釣書の意味やメリットなどをお話します。
釣書交換をお願いする場合、お相手の気分を害さないようにするにはどうすればいいのか考えてみましょう。
お見合い以外の恋愛結婚で釣書(身上書)を要求するのは失礼か?
まず自由恋愛で結婚を考えている本人同士が、お互いの釣書(身上書)を見たいというケースはあまり考えづらいです。
そのため通常はご両親などから釣書を見たいというリクエストがあると思います。
タイミングとしては結婚の約束をして、両親に挨拶をしようという頃に言われるのではないでしょうか。
お見合い以外でも釣書を見たいというご両親は一定数存在しているようです。ご両親の年代や、地域性もあるようですので、やはり家柄が気になるというご家庭もあるようです。
旧来の結婚と言えば家と家のもの。お相手の家庭が一生お付き合いしていける家柄なのか知りたいと思っているご家庭もあります。
しかし多くのご両親の釣書を見たいというのは、自分の義理の娘や息子になる人やその家庭環境を良く知っておきたいという純粋な気持ちかと思います。
また自分達が結婚した時に釣書を交わしていたら、その記憶が残っているでしょうから当然交わすものと思ってる可能性もあります。
そのように値踏みをして、難癖をつけて、「おまえに娘にやらん」というために書かせたいわけではないでしょう。なにより、一方的に出させるものでは無く交換するものなので失礼には当たらないかと思います。
しかし、その常識を無視して一方的に釣書を出せというご両親がいたらそれは失礼に当たりますので要注意です。
もしご両親が勘違いをしていて、一方的に釣書を出して欲しいと言ったら、「出させるんじゃなくて交換するものだよ」と諭しておきましょう。ご両親にとっても子供の結婚に立ち会うということは人生のうちに何度もあることではありません。
では、ちょっと抵抗があるお相手にはどのように説明するのがいいでしょうか?
お相手が釣書を書きたくない嫌だと抵抗を感じる理由と対処法は?
釣書を出して欲しいと言われて、様々な理由で抵抗を感じる人もいると思います。
まずは、釣書を書けと言われるのは「面接を受けて値踏みをされるような感じがして嫌だ」というのがあると思います。何か上から目線で指示されてる感じがするのも気が進まない理由でしょう。
しかし何度も言いますが釣書は一方的に書くものでは無く交わすものです。
言い方としても「うちの両親が釣書を出して欲しいと言っている」というのでは誤解を与えますので
「うちの両親が釣書を交わしたいみたい」といったほうが聞こえがいいでしょう。
また学歴や職歴などでコンプレックスがある場合などもそこには触れられたくないかもしれません。
しかしこれから家族になるわけですから、なるべく多くの事を知っておきたいというのは理解できますし、ひとつひとつ口頭で質問するとそれこそ失礼になるかもしれません。
経歴や家族構成などはそれこそ口頭は聞きづらいので、あらかじめ紙に書いて渡してしまったほうがお互い探り合いが無くていいというのも釣書を交わすメリットです。
それ以外にも実際に知られたくないやましいことがある可能性もあります。あまりにも激しい抵抗がある場合は、少し疑ってもいいかもしれません。
当人同士だけなら、「愛があれば」で済みますが、両親としては大事な息子・娘が騙されていないかと心配になる気持ちも分かります。
実は結婚歴があって子供がいたり、借金があったり。もちろん自己申告の釣書なので嘘を書くことはできますが、言いづらいことを結婚前に告白するチャンスでもあります。
釣書を確認することで結婚前にやましいことが発見できるなら、それはそれでいいのかもしれません。
釣書を交わすという状況を避けたいのであれば、日頃からご両親にお相手の情報を十分に話してインプットしておくといいでしょう。釣書に書くような内容をすべて知っていたら、何も知りたいことは残っていないはずです。
釣書(身上書)を交わすメリットは?
釣書を交わすメリットも知っておくと、お相手に納得してもらうのに役に立ちます。
釣書には義理の息子・娘になる大切なお相手の情報が書かれています。もらった相手のご両親は結構大切に保管しているものです。
たとえば、結婚の挨拶にいったときも、釣書の内容をもとに話をすれば、話もはずみますし気まずくなることもありません。
また聞きにくいことを口にしなくて済みますし、聞いたことをその場でメモするのもなんだか野暮な気がします。とはいえ年配のご両親も聞いたことはメモしないとすぐに忘れてしまうかもしれないので、あらかじめ書いてあればお互いに便利ですよね。
学歴や職歴だけでなく、誕生日や趣味なども書きますので、サプライズでお祝いをしてくれる素敵な義父母もいるでしょう。
また結婚式だけでしか会わないかもしれませんが、お相手の兄弟の名前なども義父母としては知っておきたいものです。
釣書を交わさなければ興信所に頼まなければいけなくなるかもしれませんし、そんなことをしたら関係は余計に損なわれます。
一度きちんと釣書を交わすことで余計な詮索色々としなくてよくなります。
まとめ
釣書を交わすのは一方的に請求・要求するものではなく交わすものです。ご両親もそれをわかっていないケースもありますのでわかってなさそうなら説明しましょう。
またお相手の気分を害さないためには「出して欲しい」ではなく「交わしたい」という言葉を使うといいでしょう。
あらかじめ釣書を交わすことで余計な詮索をしなくてよくなるし、会話のネタにもなり親しくなるきっかけにもなります。
そのようなメリットも提示したうえで交換を提案すれば、お相手や、お相手のご両親にも納得してもらえるのではないでしょうか。